和田進治さん


BIMの土木設計の仕事とは

私たちはお客様から様々なご相談を受けます。

『何とか宅地として家を建てることは出来ませんか?』

『田や畑に、道路や水路、宅地を作って複数の宅地をつくりたいのですが…』

『山林を造成してマンションを建てることは出来ないでしょうか?』

土地、と言っても最初から整地されたきれいな土地ばかりではありません。畑や山林、崖地など家を建てたりするには不向きな土地もたくさんあります。お客様からはそのような土地についてのご相談が寄せられるのです。

そのため、私たちは建築を目的とした宅地造成を伴う民間土木工事の設計を主にしています。

この仕事の難しいところ

お客様のご要望を最高の形で実現できるよう土地利用計画を立てる必要があります。

土木設計の一般的な仕事のイメージは、土地区画割平面図(1D)や断面図(2D)を作成し、それを実現させていくような感じでしょうか。

実際は私たちは立体=3Dから完成図を想像し平面図を作成していきます。つまり立体を平面図に落とし込んでいくんです。

雨水はどちらに流れるのか?道路の勾配は?擁壁の設置高は?盛土?切土?

これらを考えずに平面図から作成すると、実際につくったときに大変なことになりかねません。まずは3D、立体で完成のイメージを作っていくことが大切なのです。

最近ではゲームの世界でVR(ヴァーチャルリアリティー)など聞くことがあると思いますが、これを土木設計でイメージしていただければわかるかなと思います。

そして、完成のイメージを作と同時に、工事費や実現するための方法、それに様々な法令を熟知することも重要です。

土木設計のやりがい

設計どおりに完成され、その完成物が半永久的に残されていくことにやりがいを感じます。この仕事に何年も携わると沢山の完成宅地に関わることが出来ます。それを家族に話すこと(自慢?)が出来ます。

又、事業予算や実行資金の計画設計で、予算に狂いが生じることもなく順調に推移できれば、お客様からも感謝してもらえます。設計を通して大事な資金を託される訳ですから、感謝されると、やっぱり嬉しいですね。